返品はしたくないけど説明にはなかった傷があった時はなんて提案すればいいんだろう?
取引中や取引後の商品トラブルで、販売利益の一部を返金できる制度があります。
返品になるとお互いの住所の開示や送料の負担などをしなければなりませんが、一部返金であれば合意した額を移行するだけでトラブル解決できるんです。
一部返金の手順を詳しく知りたい!
そこで、本記事は以下の2つを具体的に解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- 一部返金とは
- 一部返金の手順
一部返金とは
一部返金とは、取引で問題があった時に販売利益の一部を返金するという形で残高もしくはポイントを移行することです。
- 説明になかった傷や汚れ
- 配送中の破損
- 商品の一部の送り忘れ
などの理由で、返品・返金するまではいかないけれどそのまま取引が終了するのは納得ができない時に利用できます。
取引が終わった後でも一部返金はできる?
取引が終了しても出品者が一部返金に同意してくれる場合は一部返金できます。
取引メッセージから交渉してみましょう。
一部返金が完了するまでどのくらい時間がかかる?
筆者の場合は、購入者との最初のやり取り(後ほど紹介するステップ1)から完了(ステップ5)まで1,2日でした。また、事務局に一部返金の手続き(ステップ4)を申請した後は、当日中に返金処理されています。
比較的スムーズに返金額を決め合意に至りましたが、トラブルによっては長期化も視野に入れておいてください。
一部返金の手順
細かく分けると、以下の5ステップになります。
- 取引相手と一部返金に合意するかどうかの話し合いをする
- 事務局に一部返金を行いたい旨を連絡する
- 取引相手と返金額を決め、その返金額で一部返金をすることに合意したことを取引メッセージに明記する
- 事務局に3の内容を伝える(出品者が伝える場合は返金方法も伝えること)
- 返金確認
- ステップ1の時点で返金額も決めてから事務局に連絡してはいけない?
-
事務局から「改めて合意の内容について確認または取引メッセージに明記してほしい」という回答をいただく可能性があります。
ステップ1で返金額を決めても、事務局側は”一部返金をすることに合意するだけで、本当にその返金額に合意しているかどうかは不明”と受け取られることがあるからです。
再度合意の内容を確認・明記する手間を増やさないためにも、上の順序で行うのがベストではないでしょうか。
それでは、1つずつ詳しく解説いたします。
Step1 取引相手と一部返金に合意するかどうかの話し合いをする
はじめに、取引相手と一部返金をするかどうか、一部返金をすることに合意するか話し合いをしてください。
この時点ではまだ返金額について話し合いをする必要はありません。
返金額について話し合いをしたいところですが、取引相手が快く一部返金に合意してくれるとは限りませんから、まずはお互い一部返金することに合意するところまで漕ぎ着けましょう。
- 取引相手が一部返金について取り合ってくれない・合意してくれない
-
話し合いができない状況であれば、事務局にお願いして介入や解決への提案をしてもらうべきです。
Step2 事務局に一部返金を行いたい旨を連絡する
話し合いの結果、一部返金に双方合意することが決まった場合は事務局に問い合わせをします。
例文を用意してみました。
お世話になっております。取引に問題があり、一部返金を行いたいためお問い合わせいたしました。(取引が問題になった経緯を簡単に説明する)出品者・購入者ともに一部返金をすることに合意をしています。返金額はまだ決めておりませんので、決定次第改めてご連絡させていただきます。ご承知おきのほど、よろしくお願いいたします。
事務局からの回答を待ちつつ、Step3に移行します。
事務局から回答がきても「お問い合わせを終了する」は押さないでください。Step4で再度事務局に連絡する必要があるからです。
Step3 取引相手と返金額を決め、その返金額で一部返金をすることに合意したことを取引メッセージに明記する
次は、返金額を交渉します。
販売価格から販売手数料10%を引いた部分(販売利益)の中から決定します。
例(メルカリ便):1000円(販売価格)-100円(販売手数料10%)=900円(販売利益)中からいくら返金する額を決定する
一部返金における相場はありませんので、
- 説明になかった傷や汚れ
- 配送中の破損
- 一部の送り忘れ
などの事情を考慮しながら、お互いに納得できる額を提示してください。
半額や◯%引きなど曖昧な額ではなく、数字までしっかり決めてください。
返金額が決まった場合は、その返金額で一部返金をすることに合意したことをお互い必ず取引メッセージに明記してください。
例:出品者から購入者へ【◯◯◯円(販売利益◯◯◯円)】一部返金することに合意いたします。
自分自身が上のように返金額と合意していることを明記しても、相手が「それでお願いします」など返金額や合意していることが分からないような書き方をしていた場合では、双方合意している状態とは言えません。相手にも必ず”◯◯◯円で一部返金することに合意している”と明記するようにお願いしてください。
Step4 事務局に返金額・返金方法・合意したことを伝える
Step3でお問い合わせをしたページに返信する形で連絡をします。
内容は以下3点を必ず入れてください。
- 返金額
- その返金額で一部返金をすることに双方合意している旨
- 返金方法(出品者が連絡する場合)
なお、返金方法は2種類あります。
①出品者に残高(売上金含む)や購入ポイントが返金額以上ある
出品者の残高(売上金含む)や購入ポイントから「返金希望額」を差し引いて購入者に返金する方法。
②出品者に残高(売上金含む)や購入ポイントが足りない
返金希望額と同額以上になるようにメルペイへチャージする方法。メルペイを使用する場合は本人確認済みでなければ利用できないため、②の方法を選ぶ時は本人確認を行うこと。
例文を用意してみました。
【】の中は、取引相手と決めた通りに記載・選択してください。
お世話になっております。一部返金の手続きをお願いしたく再度お問い合わせいたしました。
取引相手とは、取引メッセージにて返金額を決め、その金額で一部返金をすることに双方合意しています。(取引メッセージに残してありますのでご確認ください。)
以下、返金に関する情報になります。
①出品者から購入者への返金希望額:【◯◯◯円】
②その返金額で一部返金をすることに合意する旨:合意します
③返金方法:出品者の【残高/購入ポイント】から返金
ご対応のほど、よろしくお願いいたします。
- 購入者が事務局に問い合わせをする時の返金方法についてはどうすればいい?
-
③の部分は、「返金方法につきましては、お手数をおかけしますが事務局より出品者へ確認をお願いしてもよろしいでしょうか?」と記載しておきましょう。
送信後は、事務局から返金されるまで待ちましょう。
Step5 返金確認
出品者は、残高(売上金含む)やポイント分から返金希望額が【事務局預かり】として差し引かれているか確認してください。
購入者は支払い方法に応じて残高もしくはポイントに返金されることになります。
また、クレジットカードで支払いをしている場合は残高(売上金含む)へ返金、dポイントで支払っている場合はポイントへ返金されます。
なお、返金後は
- 取引メッセージが使えなくなる(出品者・購入者)
- 商品を削除することができる(出品者向け)
- 評価は非表示対応(出品者・購入者)
- 出品者にペナルティはない(購入者向け)
以上4つの注意事項を確認して終了してください。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
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